「クソ野郎と美しき世界」

新しい地図」となったSMAP3人の映画を観に行きました。TOHOシネマズ川崎、稲垣吾郎舞台挨拶回です!

3人が3編のオムニバスストーリーにそれぞれ出演し、4編目で全員集合という流れ。新進気鋭の監督を起用したアーティステックな映画という印象で、限られた時間の中での撮影だったせいか、じっくり丁寧につくられたというよりも瞬発力でつくられた感じ。

かなりトリッキーな内容なので一般受けするかはわからないけれど、映画通の人にはいいのかも。もちろん3人のファンの人にとっては必見です。40代を迎えた大人の男の色気が出ていて、それぞれの佇まいがいい。

私が好きなのは、2編目の「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」。「歌喰い」の女の子に歌を食べられてしまい、歌えなくなってしまった香取慎吾の話。なんとも意味深でシュールな世界観なんだよね。現実の彼とオーバーラップしてしまう。「また逢う日まで」の歌詞もまた意味深で。

4編目では、その慎吾ちゃんの華麗なミュージカル歌唱&ダンスが楽しめます。暗い瞳だった彼がイキイキとしたスターのオーラを放つ!この「陰」と「陽」の落差がたまらない魅力なんですよね。


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舞台挨拶では吾郎ちゃんノリノリで。さすがのファンサービスでしたね。マイクの不調もご愛敬ということで・・ヒロくんそっくりのおじさまが最前列にいらして、テンション上がってました。

3人がジャニーズを辞めたときに、「これからはテレビ以外のメディアでも活動してほしいし、新しいことを始めてほしい」とか「SMAP時代にできなかった新しいことにチャレンジできる環境が整えば、本人たちにとっても未知の世界が開けていくのでは」と書いたのですが、全くその通りになっています。

テレビのレギュラー番組はいくつも終わったけど、AbemaTVのレギュラー番組が始まったり、SNSでファンと交流したり、こうやって映画をつくったり。自由にのびのびやっている姿は嬉しいです。

でも、ネットの世界って、自分が興味のある情報にしか食いついていかないという特徴があると思う。この映画はテレビでの宣伝がほとんどないので、SNSで拡散させようとファンはがんばっているけれど、そもそも興味がない人に目を向けさせるのは難しいんじゃないかと思う。

SMAPの支持層といえば、私みたいなお茶の間ファンも多かったと思うけど、ネットでの活動が主になると、どうしてもファンがコア化していくんじゃないかなという気もしている。テレビをなんとなく流していると、努力しなくてもSMAPが当たり前に現れてくれた、そんな時代を懐かしく思ったりもします。


3人とも超絶かっこいいです!