2015年のドラマ

ここ数年は、大晦日にその年に印象に残ったドラマについて記していますが、今年思ったことは、やっぱりTBSのドラマは質が高いということ。

天皇の料理番」、「下町ロケット」の2つが特に良質なドラマでした。感動もあり笑いもあり、脚本も役者の演技もいい。毎週、安心して観ていられる王道とも呼べるドラマでした。が、あえてちょっと変わったドラマと取り上げてみたいです。

1〜3月期
「デート」
このドラマ、私、大好きでしたね。長谷川博己を見なおした。2枚目の役はもうやらなくていい、ずっとこのテイストで(笑)っていうくらいドハマリでした。舞台出身なだけに、こういう極端な役でこそ実力が発揮できるんだね。杏さんとのコンビネーションもぴったり。魅力的な変人カップルでした。

「問題のあるレストラン」
ちょっと一匹狼な雰囲気の真木よう子が、アネゴ肌の女性を演じたドラマ。これも彼女の役柄に意外性がありましたね。個性的な「こじらせ女子」たちをうまくまとめるバランス感覚の優れた女性って感じ。二階堂ふみ高畑充希松岡茉優という将来有望な若手女優の競演も楽しかった。安田顕のオネエ役の怪演も忘れちゃいけません。

4〜6月期
アルジャーノンに花束を
10年以上前にユースケ・サンタマリア主演でドラマされたこともある作品。今回は野島伸司が脚本監修で参加し青春色を強めたとのことで、かつての「未成年」を彷彿とさせるドラマになったと個人的に感じました。
アルジャーノンといえばユースケでしょ、というくらい彼の印象が強かったんだけど、山Pもなかなか良い演技してました。周りの友達とのやり取りも泣かせるし、ユースケ版(岡田恵和版)より、こちらの方が好みかも。

10〜12月期
「無痛」
とにかく中村蒼が演じるイバラが衝撃的!本当に気味が悪いんだけど、せつなさに胸が苦しくなりました。中村蒼は、これまでもあまり明るい役をやる印象はありませんでしたが、ここまで振りきっちゃいましたか。全体的な暗い感じが昨年の「家族狩り」にも似てましたが、それにも伊藤淳史浅田美代子出ていました。

サムライせんせい
武市半平太が現代にタイムスリップ!という、「JIN」以降に多発しているタイムスリップ物。またか!と思いきや、昔の人が現代に来るという設定がこれまであまりなかったので意外と新鮮で楽しめました。
このドラマのキーパーソンは神木隆之介演じる坂本龍馬。彼もまた幕末から現代にタイムスリップしちゃったんですが、やけに現代に馴染んでる。今までの龍馬とは違った雰囲気で、でも龍馬だと思わせるところがさすがでした。神木隆之介くん、いい俳優になりました。立ち回りも超絶かっこよかった!

番外
大河ドラマ「花燃ゆ」
低視聴率ばかりが話題になり残念な印象になってしまったドラマですが、最後まで観てましたよ。ほとんど録画ですが・・
久坂玄瑞好きの私にとっては歓喜のドラマで、これまで脚光を浴びていなかった長州が中心に描かれたということが嬉しかったです。東出昌大もイケメンで長身で久坂玄瑞にぴったり。演技的にもう少しせつない感じを出せればなお良かったかな。
意外に一番おもしろかったのは「奥御殿編」。文改め美和がのし上がっていくところがおもしろかったですね。史実とは違うかもしれないけど。楫取さんと結婚したあと、防府での日々も描いて欲しかったですね。