私の好きな俳優、吉沢悠。そして一度、生の舞台を観たいと思っていた貫地谷しほり。そして、一時期ものすごくハマっていたけど生歌は聴いたことのなかったユーミン。
この3人が集まって、どんな世界観になるのか?
始まってみると、役者さんの芝居の合間にユーミンが歌うという流れなのですが、まず驚かされたのが舞台装置。・・あっ、ユーミン出てきた、歌うぞ!あれっ後ろの役者さんたちが消えてく・・2階席だからよく観えたけど、すごい仕掛けになってる!
それに加えて単なる照明とはいえないくらいの映像美を生み出すライト。凝った舞台装置と相まって、ものすごく幻想的で「夢の中に入り込む」というお芝居の世界を見事に表現してました。
お芝居は前半はやや単調でしたが、貫地谷・吉沢両名の自然なお芝居が好感もてました。吉沢悠は吉沢悠らしかった!昔からの吉沢くん。
後半になると、段々とシリアスな内容に。そしてラストは・・・もう涙しかない。なんか映画「星に願いを。」を思い出しました。吉沢くんの「笙吾」を生で観ちゃった感じ。
そしてクライマックスで流れるのがユーミンの「ANNIVERSARY」。ユーミンは歌がうまくないとよく言われてるけど、確かにサビの高音が出てないと感じる曲もありました。でも、この「ANNIVERSARY」に関しては完璧。芝居や舞台装置との相乗効果で感動が倍増!もう泣くしかないでしょう。
アンコールで出てきたときに「役者さんの生の芝居にふれて、私の歌もうまくなったみたい」と言って観衆を笑わせてたユーミン。でも、確かにそういうことはあるかもね。演劇と音楽の融合の成功例だと思います。
やっぱり松任谷正隆、松任谷由実、一時代を築いた人たちは侮れない。
アンコールでユーミンと貫地谷しほりと陽月華が「卒業写真」を歌ってくれたのもグッド。しほりちゃん、歌うまいです。透明感のある綺麗な声。3人のハマリも素敵でした。