「幕末純情伝ー龍馬を斬った女ー」

つかこうへい演出の名作舞台、新橋演舞場公演の17日昼の部を観劇しました。

私は吉沢悠目当てでチケットを取ったのだけど、当日の客層は・・実に混沌としてましたね。老若男女。意外と年配の人も多くて、家族で来ているらしいグループも。

芝居の内容は、客層以上に混沌としていて、ほとんど理解不能でした。基本ラインは沖田総司が本当は女で、宿敵坂本竜馬に恋をしてしまう・・というお馴染みのものなんだけど、それとは直接つながりのない話がたくさん挿入されている。

つかさんの「思想」が散りばめられるというのは覚悟してたんだけど、もうちょっとわかりやすいかと思ってた。

わかりにくさに拍車をかけているのが、セリフの聞き取りづらさ。特に主演沖田総司役の石原さとみの早口のセリフがかなり厳しかった・・せっかく(?)エッチなセリフを言っても、言い急いじゃってる感じで効果は半減。

吉沢悠高杉晋作役、といっても、ほとんど時代考証のない(?)舞台なので、ずっと洋服でした。それでも、晋作の暴れ馬っぽい雰囲気はよく出ていたのよ。声も大きいし、芝居がダイナミック!

ただ、絶叫型のセリフの時は、やはり若干聞き取りづらかったけどね。うん、他の役者さんも全体的にセリフが聞き取りづらかった。

その中で、さすがベテランだな・・と思わせたのが、山崎銀之丞近藤勇役でしたが、セリフが難なく聞き取れるのはもちろん、小気味いい芝居で笑わせるところは笑わせ、締めるところは締める。芝居が安定している。

話題の石原さとみのお色気演技は・・頑張ってたけど、まだまだ可愛い!そんなに色気は感じませんでした。それよりも西郷隆盛役の舘形比呂一の男色シーンの方がヤバイ感じでした・・

最後、カーテンコールの時に全員でのダンスがあり、そのとき吉沢悠がいい笑顔で踊ってたのが印象的。