「アヒルと鴨のコインロッカー」

 

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

 

6年前に朗読劇でこの作品、鑑賞してるんですね。それまで苦手だった伊坂幸太郎を初めておもしろく感じた作品。ふと、思い出して本を読んでみました。

予想通り、本もおもしろい。ページをめくる手がとまらない。現在の物語と2年前の物語が交互に進んでいく中で、徐々に明らかになっていく接点。2年前の物語の主人公、琴美はどうなった?気になって気になって・・

そして、最後の方で明かされる真実!えーそうだったんだ!

本当に最後までおもしろかったです。と、ここまで書きましたが・・・私、6年前、朗読劇を鑑賞してるんだよね?それなのに・・内容をほとんど覚えていなかった!

おかげで最後まで真実がわからず、楽しめました。私って・・・

おもしろかったことは覚えているし、椎名役の吉沢悠目当てで観に行ったことや、今だから言うけれど吉沢君のご両親が観に来ていた(以前、写真で紹介されていたからお顔に見覚えがあった)ことや、河崎役の役者さんがかっこよかったことは覚えているのですが・・

それにしても、いくつも張られた伏線が見事だし、伊坂幸太郎の他の作品も読みたくなりましたよ。でも、「重力ピエロ」は合わなかったんだよね。最後まで読んでスッキリしなかった。今作は清々しいくらいスッキリしたんだけど。作品によるのかな。