- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/08/02
- メディア: 文庫
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話題の湊かなえの本を初めて読みました。おもしろかった!
この「往復書簡」は手紙形式の連作小説で、4編の話(最後の話は、エピローグのような感じですが)からなっています。
手紙って人の内面がよく現れるね。心の奥底の部分を密かに告白するようなタッチで、興味津津で読み進めることができました。
ミステリーとしても、特に2番目の「二十年後の宿題」はよくできていました。「北のカナリアたち」という題名で映画化されたとのことだけど、あくまで「原案」でストーリーや設定はかなり違ったものになっているみたいです。
湊さんは元教師ということだけど、教師や生徒の心理描写がうまいです。教師が良かれと思って生徒のためにやってることも、生徒にとっては受け入れられないものだったとか。なんか思い当たるフシがあるなあと思っちゃいました。