「夜明けの街で」

夜明けの街で (角川文庫)

夜明けの街で (角川文庫)

お久しぶりの東野圭吾です。彼の本だったら、とりあえずハズレはないだろうと手に取ったわけですが、やっぱり面白かった!まちがいない。

「不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた」のに、派遣社員の秋葉と不倫の恋に落ちてしまったアラフォーのサラリーマン渡部。やがて彼は、彼女がある殺人事件の容疑者とされていることを知り・・・

最初から最後までハラハラドキドキです。「彼女は本当に殺人犯なのか」という事もそうだけど、2人の不倫がいつバレルかの方が心配でした(笑)

それにしても東野圭吾の心理描写の冴えてること!不倫している既婚男性の心理を、ここまでリアルに書いちゃっていいのか。これは男性にしか書けないかも。勉強になりました。

秋葉は精神的に大人で、渡部より1枚も2枚も上手でした。映画では深田恭子がやるのか・・・ちょっとイメージが違う。。渡部の岸谷五朗はいいとしても・・・