2007年も今日で終わり。今年は本当に過ぎるのが早かった・・昨年に続き、今年も1年間の読書リストをまとめてみました。
- 「海辺のカフカ」下巻 村上春樹
- 「あかんべえ」上・下巻 宮部みゆき
- 「仮面山荘殺人事件」 東野圭吾
- 「薬指の標本」 小川洋子
- 「ハゲタカ」上・下巻 真山仁
- 「anego」 林真理子
- 「小川未明童話集」 小川未明
- 「魔術はささやく」 宮部みゆき
- 「黒い雨」 井伏鱒二
- 「探偵ガリレオ」 東野圭吾
- 「対岸の彼女」 角田光代
- 「世に棲む日日」(一)(二) 司馬遼太郎
本を読むのが早い方じゃないので、1年で14、5冊読むのがやっとみたい・・100冊とか読んでる人、尊敬します。
今年読んだ本で一番印象に残った本は、やっぱり「黒い雨」ですかね。この本のすごいところは、ことさらに反戦を訴えることなく戦争の真実をあぶりだしているところ。「戦争もの」というと、書いている人の思想が出てしまいがちだと思うのですよ。でも、井伏鱒二という人は、変な偏りなく淡々とありのままを書いている。どう感じるかは読者に委ねられている感じ。
この本を読んで原爆について新しく知ったこともありました。直接、被爆してなくても、被爆した人の世話をしただけで悪い影響を受け、死んでいった人たちがいたこと。そういうところから「被爆者差別」という問題が起きてしまったこと。原爆については、結構、知識がある方だと思っていましたが、知らないことがたくさんあることに気付かされました。
こうして読んだ本をリストにしてみると「ハゲタカ」「黒い雨」「世に棲む日日」・・と結構、渋い。来年も新刊(文庫ね)を交えつつ、硬派なものも読んでいこうと思います。