「花神」〈中〉

花神 (中) (新潮文庫)

花神 (中) (新潮文庫)

最近、読書のスピードが亀の速度で、やっと「花神」中巻を読了しました。

決して、面白くないというわけではないのです。ただ「早く次が読みたい!」というワクワクするような面白さではないわけです。

幕末という時代を「技術者」からの視点で見るとこうなるんだとか、百姓にとっての明治維新ってなんだったんだろうとか、深く洞察しながら読むことに面白さを覚えるという感じ。だから、亀の速度になってしまうわけで。

「世に棲む日日」は詩の才能のある志士たちが主人公だったせいか、ロマンがありました。「花神」はもっと冷静に客観的に明治維新というものを描いているという感じです。

私は「世に棲む日日」の方が好きかな。村田蔵六という人自体にも、やっぱり魅力が感じられない。でも、まだ下巻が未読なので、全部読んでから改めて感想を書きます。