- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/11/22
- メディア: 文庫
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東野圭吾の本は10冊以上読んでいると思うのですが、もうこれがナンバーワンになりました。本を読むのがものすごく遅い私ですが、おもしろすぎて2週間で読み終わっちゃったもん。
内容はあまり書かない方がいいかな。「悩み相談」がキーワードになっているのですが、深刻な悩みであるほど気易く人には相談できないですよね。でも、全くの赤の他人になら、却って相談できるということはあるかもしれない。
そんな赤の他人のナヤミ相談にのってくれるという素敵な雑貨店、それが「ナミヤ雑貨店」です。
私もあまり人に相談する方ではないし、結局自分自身でどうするか決断することが多いけれども、こんな心の交流ができる雑貨店があったらいいのになと思います。
どんなに時代が変わっても、人が人に真剣に向き合うことや、人生を真摯に生きることは素晴らしいことなんだということを、この小説は教えてくれます。
オムニバス風の作りになっていますが、第四章の「黙祷はビートルズで」が特に胸にグッときました。短編なのに大河小説みたいで。ビートルズ世代ではないけど、今でいうとSMAPみたいな感じだったのかな。音楽性はともかく。
この作品は映像化はむずかしいかな。おっと、キャラメルボックスが舞台化してた!こういうタイムトラベル系はお得意かもね。