本木雅弘主演の「納棺師」を描いた映画。
チェロ奏者だった主人公は楽団の解散により東北の田舎に妻と共に帰り、職を探します。新聞の求人広告の「旅のお手伝い」という言葉。旅行代理店かと面接を受けに行ったら「旅立ちのお手伝い」の「誤植」だったという・・・
凄く静かに淡々と、そして丁寧に「納棺師」の仕事を描いている映画です。程よく笑える要素もあって、すっと心に入ってきました。
死体を扱う仕事というと「死体を洗うバイトがあって高額だ」という都市伝説があったりして、どうもアンダーグラウンドなイメージが先行してたけど・・
誰かがやらなきゃいけない仕事。それも嫌々ではなく心から故人をおくりだす気持ちがないとできない仕事。私にはやる勇気がない。
でも、自分のときには誰かが「旅立ちのお手伝い」をこの映画みたいに心を込めてやってくれたらいいな・・とわがまま事を思ってしまいました。
モックンの演技って実はあんまり観たことなかったんだけど、いくつになってもお坊ちゃまみたいなキャラが魅力的。納棺師に興味を持ち、納棺師の映画をつくりたいというアイデアを出したのは彼自身ということで、さすがにその納棺の所作は見事でした。
山崎努の怖そうだけど暖かく包み込んでくれる感じも良かったです。
- アーティスト: サントラ,久石譲
- 出版社/メーカー: UNIVERSAL SIGMA(P)(M)
- 発売日: 2008/09/10
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所々で流れるチェロがまた、この映画の雰囲気にあっていて引き立てていました。