「嘘を愛する女」

5年同棲した彼の素性が全部、嘘だった。というミステリアスな導入に惹かれて鑑賞。

なんと実話をもとに制作された映画なんですね。

ちょっとタカビーな彼女(長澤まさみ)が、冴えない探偵(吉田鋼太郎)と瀬戸内海を舞台に彼(高橋一生)の過去を探っていく。そういう意味では、この映画はロードムービーなのかもしれません。

この2人のやりとりが見どころといえば見どころなのかな。ミステリーとしては、途中でなんとなく事情がわかっちゃう感じで、期待していたほどではなかったです。

そもそも、素性がよくわからない人と東日本大震災のときに知り合って、すぐに同棲を始めたんだから、こういうことがあっても不思議じゃないんじゃないかと思うし。彼があのタカビーな彼女のどこに惹かれたのかも、わかるようなわからないような・・

正直、彼にも彼女にも感情移入がしにくかったです。

実話の詳細はわからないのですが、実話の方がもっとドラマチックで心揺さぶる内容なんじゃないかとイジワルなことを思ってしまいました。
「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもので。

嘘を愛する女 (徳間文庫)

嘘を愛する女 (徳間文庫)