「ミッドナイトスワン」

昨日、草彅剛主演映画「ミッドナイトスワン」を鑑賞しました。

トランスジェンダーの女性(体は男性)と母親から虐待を受ける少女の交流を通して、生きづらさを感じる人たちの心情を描いている作品。

草彅くんが女装しているビジュアルをネットで目にし、スマスマのコントのように見えてしまったらどうしようと思ってましたが、映画の中の彼は完全にトランスジェンダーの女性「凪沙」でした。どこか歪な。

 

ある理由により一時的に男性の格好になるところがあるのですが、逆にそれに違和感を感じるくらい、心が女性の人になっていました。

虐待を受ける少女、一果を演じた服部樹咲ちゃんは演技初体験。鬱々とした女の子がバレエと出会い水を得た魚のように生き生きしていく。元々バレエをやっていたというだけに躍動感のあるバレエが素晴らしく効果的でした。

彼女の友達のエピソードもかなり印象的でした。一果とは対照的に経済的に恵まれ小綺麗なお母さんがいるのに、むしろ一果よりも闇を感じさせる女の子。演じる上野鈴華ちゃんもバレエ経験者で、美しく悲しいバレエを見せてくれます。

トランスジェンダーの人もそうでない人も、それぞれが苦悩や生きづらさを感じていたりする。本人でなければわからない思い。特に私にはトランスジェンダーの人の気持ちはわからないけれど、草彅くんの演技から伝わってくるものはありました。

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 舞台挨拶生中継を上演前に観ることができたのですが、草彅くんも水川あさみさんも直前に竹内結子さんの訃報があったせいなのか、ちょっと元気がなかったような。私の先入観もあったかもですが。

竹内結子さんも日本の映画界になくてはならない人でしたよね。私はやっぱり「星に願いを。」が好き。ショートカットの若い彼女を思い出します。吉沢悠くんもショックを受けてるでしょう。インスタのストーリー観ました。

つらいニュースが多い・・

 

 

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