宮部みゆき作「あかんべえ」上巻

宮部みゆきの「あかんべえ」上巻を読了。
江戸・深川が舞台の、人情物であり、怪奇物であり、さらにファンタジーでもある作品。死んだ人の霊が見えてしまう12歳の少女おりんが主人公です。

今、江原啓之の影響もあり世の中はスピリチュアルブーム。江原さんが本当に「霊」が見えているのか真偽のほどはわかりませんが、初めて「オーラの泉」で彼の話しているのを見た時に「なんか人を安心させる、人を惹きつける人だなあ」と思ったのを覚えています。他の人とは違う独特の何かを感じたのは事実。

でも、彼の場合、その能力で商売をしてしまっているから心配。昔は見えてたのに、今は見えてないんじゃないかとか、疑ってしまうわけです。

「あかんべえ」のおりんは、ひたむきで邪心のない少女。だからこそ、たくさんの霊が見えてしまうようです。見えるだけでなく友達のようになってしまう。

まったりした物語の展開に、マンネリを感じつつ読んでるんですが、「下」でもっと面白くなることを期待してます。

あかんべえ(上) (新潮文庫)

あかんべえ(上) (新潮文庫)