- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/08/28
- メディア: 文庫
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「誰か」に続き、またまた宮部作品です。
宮部みゆきは、ミステリーから時代小説、ファンタジーまで、様々なジャンルをこなす作家だけど、最も味があるのは時代小説かな・・と思いました。
さらに、以前に読んだ「あかんべえ」もそうでしたが、この「幻色江戸ごよみ」も時代小説という下地にミステリーの要素も、ファンタジーの要素も含んでるんです。3倍おいしい(?)小説です。
「あかんべえ」は長編でしたが、こちらは短編集で「おとなの童話」といった趣です。作者の、江戸に生きる市井の人たち(多くは弱者)に対するまなざしの優しさを感じる作品です。
中でも「器量のぞみ」がちょっと変わってて印象に残っています。