「誰か Somebody」

誰か―Somebody (文春文庫)

誰か―Somebody (文春文庫)

宮部みゆきの本を読むのはこれで何冊目でしょう。ストーリーテラー宮部さんの、先が気になる軽めのミステリー。

軽めといっても、やっぱり最後には重苦しいドロドロした感じの結末が用意されています。主人公(語り手)とその周辺の人々がほんわかしているのが救い。

人の人生には、様々な過去や秘密、人には言わない思いがたくさん隠されている。一見、普通に見える人の中にも。そんな人生の奥深さに思いを馳せました。