「嫌われ松子の一生」読了

日記によると4月4日に読み始めているので、17日間で文庫本の上下巻読んだことになります。
これは私の最速記録かも。とにかく本を読むのが遅く、「竜馬がゆく」なんて夢中で読んでたにもかかわらず半年かかりましたから。
とにかく続きが気になりました、結末はわかっているのにー

私事ですが、幼少時代は親思いで優等生で、模範生と表彰までされたのに、晩年はアル中になり借金し家族に迷惑をかけ、最後は入院中の精神病院で息を引き取った、という親戚がいました。
私は酷かった晩年しか知らなかったので、どうゆう流れでそんな人生になってしまったのか知らず、特に興味もなかったのですが、葬式の時に彼の昔からの親友が心からの涙を流しているのを目の当たりにしたのです。

周囲の人を苦しめてばかりで最後は悲惨な死に方をしてしまった。でも彼にはこんなに悲しんでくれる人がいたという事実。私は、彼の人生を何もわかってなかったということを思い知らされました。

こんなことがあったせいか、最後の方は「笙」の気持ちになって読んでたような気がします。最後は虫けらみたいに殺された松子ですが、そんな彼女も自分の人生を真面目に精一杯生きてた一人の人間だったんだってね。龍は本当に松子のことを愛していたし。

どんな人生にも光と影があるということですよね。
自分が死んだとき一人でも泣いてくれる人がいれば、幸せなことでは?
そういう人生を送りたいと思いました。

映画の方はポップな感じに仕上がってるようですが、観に行ってしまいそうです。

嫌われ松子の一生

嫌われ松子の一生

コミック版もあるそうです。