今年後半は、ず〜っとこれを読んでました。歴史は好きだけれど、日本史ばかりに興味が集中して世界史には苦手意識がありまして。それで軽〜く勉強してみようかなと読み始めてみたのですが・・
とにかく日本史と比べてスケールの大きさが印象的でした。紀元前、日本ではまだ縄文時代くらいのときにメソポタミアやエジプト、中国ではすでに文明が発達していて文字で書物を著していたり、建造物もすごいのを造ったりしています。
ただ、そんな文明が他の民族に簡単に滅ぼされていくのは切なかった・・島国の日本と違い、大陸ではいつ誰が攻めてくるかわからないんだよね。国の名前がどんどん変わったり、違う民族が入ってきたり。日本人には想像しにくい状況です。
中世になると戦争に宗教が絡んできたりして、世界史はますます複雑に。世界史はそのまま戦争の歴史でもあり、様々な民族や国が様々な原因で争い、今も世界で起こっている民族紛争などの戦いにつながっています。
う〜ん、この漫画を読んで、世界史の流れがわかったと同時に、日本という国の独自性も強く感じたな。例えば日本って内乱は数多く経験しているけれど、他国に征服されたことはない幸せな国。元寇も神風のおかげで難を逃れたし。
イギリスで産業革命が起こり工業がどんどん発展し、盛んに貿易しているときには日本は鎖国状態。日本独自の文化を深めつつも迎えた幕末。こうやって捉えるとまた違った視点で日本史を考えることができそうです。
漫画版 世界の歴史 6 フランス革命と産業革命 (集英社文庫)
- 作者: 近藤和彦,笈川かおる,あずみ椋
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/03/19
- メディア: 文庫
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お話的には、6巻の後半、あずみ椋さんの漫画が面白かったな。少女マンガチックだけど「人間」が描かれていて。
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そして2009年も押し迫り・・・
今年は忙しい職場に変わったせいもあり、本もあんまり読めず。印象に残る本といっても、読んでる冊数が少ないからな。
年初に読んだアランの「幸福論」、あれはたまに読み返してみるとよいかもなと思っています。何か壁にぶち当たったとき、助けになるような。眠れない夜は眠れなくていいんだよって簡単なことをおしえてくれる。
2010年、実りある良い年になりますように。