「ばるぼら」

R15+指定ということで、ちょっと過激な映画なのかな、観るのこわいなと思っていた作品。たまたま稲垣吾郎さんの誕生日である12月8日に時間が空いて、映画館に行ってきました。

全編を通して確かに色っぽいシーンのオンパレードではありましたが、いやらしくはない。芸術作品としての仕上がり。ジャズピアニスト、作曲家である橋本一子さんの音楽が素晴らしくて、下手をすればB級になりかねない物語に格調高い世界観を与えていました。

 

二階堂ふみといえば最近では朝ドラ「エール」の音さんのイメージが強いですが、この作品ではその爽やかな面影は全くありません。ただただ不健全で関わってしまったらやばい感じの女の子ばるぼらを強烈な存在感で演じ切っています。

稲垣吾郎も爽やかなアイドルの面影は全くありません。ただただ深い闇を感じる演技でした。こういう作品、こういう役柄でこそ彼は本領を発揮するのでは。

ばるぼらは美倉先生の妄想の中だけにいて実際には存在していないんじゃないか、なんて思いながら幻想的な気持ちで映画館を後にしました。

 

映画「ばるぼら」公式読本

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  • 発売日: 2020/11/20
  • メディア: 単行本
 

 

 

ばるぼら オリジナル版 (復刻名作漫画シリーズ)

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  • 作者:手塚治虫
  • 発売日: 2019/11/20
  • メディア: コミック