「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」

昨日、東京都美術館の「ゴッホ展」に行ってきました。

「巡りゆく日本の夢」ということで、日本の浮世絵から影響を受けた作品を中心に展示されていました。

チケットにも使われている「花魁」の模写は興味深い作品でした。実物の花魁を見たことがないわけだから、着物の描き方は決して上手ではないのだけど、色の使い方がゴッホらしくて。浮世絵とゴッホが合わさると、こうなるんだな・・と。

日本って当時の西洋の人にとっては神秘的な国だったんでしょうね。長いこと鎖国していたし、西洋とは全く異なる独特の文化がある。ゴッホもそんな日本の神秘性に取りつかれたのかな。実像の日本とは少し違う理想像を描いていたみたいだけど。

日本に足を踏み入れることは一度もなかったゴッホ。本当の日本の文化に触れてほしかったと思う反面、本当の日本を知らないからこそ、心の中の理想郷を大切にすることができたのかなとも。

ゴッホの死後、彼を賞賛する多くの日本人が、ゆかりの人を訪ねたりお墓に参った記録も展示されていました。

こういった日本との交流という観点がテーマの展覧会ですが、単純にゴッホの展覧会としても40点以上作品が展示されていて、「種まく人」等の有名な作品もあり見ごたえがありました。

本当は「怖い絵」展に行く予定だったのですが(タダ券もあったので)、2時間半待ち(!)で断念してこちらに流れてきました。。割と空いていてゆっくり観れる上に内容もいいのでオススメです。