ミイラ「永遠の命」を求めて

上野の国立科学博物館で開催されているミイラ展に行ってきました。

「世界から43体のミイラが集結!」とのことで、南北アメリカから古代エジプト、ヨーロッパや日本のミイラまで、幅広く展示されていました。

ミイラにも自然にミイラになったケースと人工的にミイラになったケースがあるとのこと。古代エジプトにはミイラ職人という職業があったという!興味深かったです。

一番印象に残ったのが、日本(江戸時代)の本草学者のミイラ。かなりリアルに肉体が残っていて顔もわかるくらい。彼は探求心から自らミイラとなるため、死ぬ直前に大量の柿の種子を飲み込み、そのタンニンの影響で本当にミイラになれたようです。

自分の希望の通り、ミイラになることができて本望だろうなと思います。200年近く後の時代に、展覧会で多くの人に見てもらえてきっと幸せでしょう。

世界各国の様々なミイラは、元々は私と同じように本当に生きていた人たちで、ミイラになったいきさつもそれぞれ。自らミイラになりたかった人もいれば、生贄にされた子供たちもいる。ツタンカーメンのような高貴な人が立派な棺に納められたケースもあれば、暴力を受けたり殺されたりして湿地に埋められたまま自然にミイラになった人もいる。

なんかすごいもの見せてもらえたなと感慨深いです。怖いという気持ちはほとんどありませんでした。