「フェルメール≪地理学者≫とオランダ・フランドル絵画展」

先月の国立西洋美術館の「レンブラント」に続き、Bunkamuraの「フェルメール」に行ってきました。

かつてヨーロッパを旅行したとき、様々な美術館に行きましたが、一番印象に残ったのが、オランダのアムステルダム国立美術館です。レンブラントの「夜警」の大きさと存在感に圧倒され、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の日常を繊細に切り取ったその描写に感心し・・・

今回の展覧会は展覧会名を見て予想はしていたけれど、フェルメールは「地理学者」のみの出展。小さい絵でしたが、今にも動きそうな地理学者と、細かい部分まで綿密に描かれた背景、「光」の表現の巧みさ。素人でもすごい絵だということはわかります。

フェルメールの他、レンブラントも含めオランダの画家たちの絵がたくさん展示されていました。一番最初に展示されていた「音楽で動物を魅了するオルフェウス」なんか、いきなり「この絵欲しい!」と思っちゃいました、無理だけど。

ありえない光景だったとしても写実的に描かれていて、それが不自然じゃないのが不思議。

先日のレンブラント展はやっぱり「夜警」がなかったのが物足りなかったし(運ぶの無理だよね)、去年のゴッホ展は「ひまわり」がないのが残念だったけど(日本国内にあるのに〜)、今回はフェルメール目当てだったものの、他の画家の作品もみんな私好みでとても満足のいく展覧会でした。