「ピアフ」

日比谷のシアタークリエにて観劇。

あらためて、大竹しのぶが憑依型の女優だということを認識しました。演じているというより、ピアフが降りているという感じ。

出ずっぱりでセリフも多く、しかも早口なのに何を言っているのかはっきり聴き取れる。プロの女優だから当たり前なんだけど、さすがだなーと思いました。

歌はどうなんだろう・・賛否両論?技術的にはうまくないし、そこは「演技としての歌」なんだよね。ただ、気迫はすごいです。テレビでトロトロしゃべってる大竹しのぶと同一人物だとは思えない。

あと、梅沢昌代さん、良かった!若い時の演技は本当に若い感じが出せててびっくりしたし、ピアフとのやり取りがおもしろくて最高でした。

内容的には、先日亡くなった森光子さんの「放浪記」に似た雰囲気だと感じました。一芸を武器に底辺から這い上がる女、そして男なしでは生きられない女の辿る道。

ただ、今回の「ピアフ」に関しては説明が少ないので、観劇の前に彼女の生涯について予習しておいた方がいいかもしれません。