話題の高倉健主演作。敬老の日ということで母と観に行ってきました。
心に沁みる素晴らしい映画でした。映画に流れる時間の速度がちょうど良くて、飽きさせず、でも急かされず。味わい深い役者さんの演技と、美しい日本の風景をゆったり味わうことができました。
朴訥で不器用な職人気質の夫と、どこか儚げで少女のようなかわいさを残している妻。この夫婦を高倉健と田中裕子が演じているわけですが、とにかく素敵。２人のシーンはすべて妻の死後、夫が回想しているシーンであり、切なくて泣けてきて仕方なかった。
ビートたけしの存在感も強烈で、こんなに味のある役者だったんだということに驚きました。佐藤浩市と余貴美子の含みのある演技もこの映画の見所です。
あと個人的には、最近行きたいと思っていた天空の城、竹田城をスクリーンで観られて得した気分です。そして、このあいだのプラネタリウムでの「銀河鉄道の夜」で流れた「星めぐりの歌」。田中裕子の歌声が美しく映画の雰囲気にもぴったりでした。
