「若草物語」

若草物語 (新潮文庫)

若草物語 (新潮文庫)

最近、浅井三姉妹とか華和家の四姉妹とか「姉妹もの」を目にすることが多いなあと思い、「姉妹もの」の原点ともいえる「若草物語」の存在を思い出し、本棚から引っ張り出してパラパラめくってみました。

中学生の時にこの本を手にした時は、たいして期待もせずになんとなく読み始めたんだけど、性格の違うメグ、ジョー、べス、エミイの四姉妹のやりとりがおもしろく、いつのまにかハマってしまったんです。私はエミイが好きでした。

今、読んでもおもしろい。数々のエピソードが秀逸。そして、心理描写が細かい。作者オールコットの自伝的小説だけあってリアルなんです。

兄弟姉妹のいない私にとっては、自分の知らない世界を覗くおもしろさもありました。姉とか妹とか欲しいと思ったことはないのだけど、「姉妹」というものに対して無意識のうちの憧れがあるのかも?