「Ken Hirai Live Tour 2008“FAKIN’ POP”日本武道館」

会社でゴタゴタがあって、普段は仕事とプライベートの切り替えがバッチリできてる私も、最近ほとんど会社のことで頭がいっぱい。はてなダイアリーも1週間以上書いてませんでした。

そんな、微妙な状況の中で行われた平井堅のライブ。歌を聴きつつも脳裏には会社での事が浮かんでは消え浮かんでは消え・・まあ、そんな心理状況の中で聴こえてくる平井堅の歌も、ある意味、心に沁みるというかオツ?でしたよ。

昨日の5月2日、日本武道館公演が今年のツアーの初日。思えばツアー初日に行くのって初めて。堅さんが微妙にぎこちない感じしたな、MCがね!面白かったけど〜〜とにかく人がいっぱいいるのにびっくりしてました(そりゃあ、武道館だもん、堅さん!)

席は、私自身が武道館では初めてのアリーナ席。しかし、そんな前の方でもなかったし、とにかく段差がないでしょ。だから、人と人の頭の間から観るって感じだったなあ。そんなに背が高い方でもないし、もっと踵が高い靴はいていけばよかった。豆粒ではなかったけど。



いよいよ開演、バンドメンバーも定位置につき、堅さんの影が映ったぞーっと思ったら、すごい変な声の「POP STAR」が聴こえてきた。「平井堅はそんな声じゃないぞー!!」って堅さん登場。ちゃんとした「POP STAR」が始まりました。変な声で歌ってたのも多分本人なんだけど、この演出の提案をしたのも本人で「よくOK出たよね」と後のMCで言ってました・・

次曲は、アルバムの順番通り「君はス・テ・キ」で、2曲終了した時点で最初のMC。このときも、ひたすら「すごいねー(すごいいっぱいいるね)」と驚いていました。

「光と影」の「影」の部分を、ということで、ネガティブ3部作?「Fake star」「UPSET」「哀歌」を披露。「哀歌」にはシビれた。この曲をフルバンドで生で聴くのは初めてだったのですが、アコーステックよりもこっちの方がいいかも。よりドラマチックで迫力ありました。

「哀歌」のような強い曲の後は、すぐには次にいけないようで、しばしダンスタイム。といっても、もちろん(!)平井堅本人ではなくダンサーの方たちのダンスです。このダンス面白かったけど、ちょっと長く感じたかな。

そして、段々、記憶が曖昧になってきますが、「Pain」を歌ったと思います。生で聴くのを楽しみにしてた曲でしたが、こちらは逆にアコーステックで歌ってほしかったかな。「声」の存在感が際立ってなかった。

そして、大ヒット曲「瞳を閉じて」。これは最近のライブでは必ず歌っています。



その後、舞台装置が変わり「ミニKen's Bar」のコーナーに。本人もやっぱり、結局はここが落ち着くと言ってました。

ここでのMCでは、三重県在住のお母さんをペットの犬と共に東京に呼び寄せて、一か月一緒に暮らした話をしていました。お父さんが亡くなってから、一人暮らしを続けているお母さんの事が気になってる様子。やさしい堅さん。

で、仕事しているところを見せたいと思って、ミュージックステーションの収録現場に連れていってあげたそうです。その時、お母さんはタモリにあげようと思って、なぜかアンパンを持参してた!なんでアンパンなんだ!!それで、タモリの楽屋まで行ってアンパンをあげたそうです。・・・という全くオチのない話に、「オチなくてごめんねー!」と謝ってました(笑)

また、最近あやしい人に「中野美奈子の連絡先おしえて」としつこく訊かれた話をしてました。業界の人に声をかけられたとき、誰だかよくわからなのに適当に「あー、どうも!!」と応える癖(?)があって、その人のことも業界の人だと勘違いしてたそうです・・結構、適当(笑)

でも、私も小学校時代の同級生に街で声をかけられて、誰だかわからないまま、数分、適当に会話した経験あります・・

ミニKen's Barで披露してくれた曲は、

「思いがかさなるその前に」(石成さんのギターとともに)
「キャンバス」(同上)     
「LIFE is...」(鈴木さんのピアノとともに)
「even if」(同上)

でした。「even if」は、いつ聴いてもいいね。そんなに大げさなテーマ性もない、個人的な女々しい片思い失恋ソング、それなのになんかお洒落。都会の片隅の誰かの人生の哀歓がささやかに歌われる。ライブではできれば毎回、歌ってほしい曲。



ミニKen's Barの後、スクリーンに何か映し出されました。平井堅扮する「ポップスターさん」と平井堅扮する「フェイクスターさん」(ひとり2役)が、それぞれインタビューに答えるという、なんていうのかな・・ショートコント?みたいなのが上映されました。

「ポップスターさん」はいつもの平井堅をちょっとおとなしくした感じでひたすらオドオドしてるのですが、「フェイクスターさん」は、大阪のその筋の人(?)みたいで爆笑でした!変な化粧にドハデな衣装!超わがままマイペースなキャラを怪演!宮沢りえとも共演したことだし、そろそろ映画とかに出てみてもいいんでない?

もし、ライブDVD出るようなら、この映像も特典で付けてほしい。

ショートコント(?)終了後は、「君のすきなとこ」。この曲は聴いてて本当に心地よかった。まったりまったりまったり・・・という感じで。堅さんも舞台の左右のそでの先まで行って2階席の人に手を振りつつ、まったり歌っていました。

後半の盛り上がり3部作(?)「Twenty!Twenty!Twenty!」「Strawberry Sex」「KISS OF LIFE」で会場はヒートアップ!(古い表現かしら)「Twenty!Twenty!Twenty!」は今後のライブでも、このあたりの定位置にいてほしい曲。

「今後もより立派な姿を皆様にお見せできるように」なんていう孝行息子みたいなコメントの後、締めは定番「Love Love Love」。この曲もやっぱり毎回聴きたい曲です。



アンコールは予想通りでしたが、「いつか離れる日がきても」「写真」を歌ってくれました。「写真」は完全なアカペラ。堅さんの声だけが日本武道館に響き渡る・・・厳粛な空気に。個人的には賑やかに終わるライブの方が好きなんだけど、堅さんはどうしても、この曲を最後に歌いたかったんじゃないかなあ。

フルバンドのライブの時は、最後に必ずマイクを通さない声で「ありがとうございましたあ!!」って叫んでくれる。堅さんの気持ちが伝わります。

ああ、楽しい時間は過ぎるのが早い・・やっぱり、さいたまスーパーアリーナのチケットも、なんとか手に入れようかな・・

※曲順とか正確でないかもしれません。