最近、本の感想を書いてませんでしたが、読書はしていました。宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」です。またまた、映画原作本です。
ごく平凡な家庭で育った、平凡な小学5年生の亘(ワタル)が巻き込まれる両親の離婚問題。父親が母親と妹を殺し自殺した、という過去をもつ転校生、美鶴(ミツル)に「幻界(ヴィジョン)へ行き、運命の塔にたどり着けば願いがかなう」と言われ、崩壊した家庭を元通りにする為、幻界に旅立つワタル。
今、文庫本の上巻の終わり近くを読んでいますが、ワタルが建設中のビルの中にある現実世界と幻界を隔てている扉の向こう側の世界へ足を踏み入れたところです。
正直、最初の頃は、小学生の日常生活の話が延々続いていく感じで、あまりピンときませんでした。本の選択を失敗したかなと。両親の離婚問題が勃発してから俄然おもしろくなってきました。ただ、この小説は現実世界で起こる出来事を描きつつ、非現実的な出来事も同時進行で起きていくので、頭の切り替えが大変です。非現実的なくだりになると、どうもついていけない・・・
展開からして、今後はしばらく非現実世界(幻界)での冒険が続くようなので、果たして挫折しないで読みきれるか不安です。なにしろ、上・中・下の3巻ですから〜
でも、ただのSFファンタジーではなく、原作者の深いメッセージが込められた作品ということなので、読破して、それを掴みたいと思います。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/05/24
- メディア: 文庫
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