「明日の記憶」試写会

渡辺謙主演の映画「明日の記憶」の試写会に誘われて行って来ました。
若年性アルツハイマーに侵された広告マンの物語なのですが、とにかく渡辺謙の演技がリアルで何度も泣かさせる場面がありました。
病気を宣告されて病院の階段で、妻と一緒に声を殺して泣くシーン。香川照之扮する取引会社の男との電話のシーン。会社を退職する日、彼を慕っていた部下や同僚が自分の写真に名前やメッセージを書いて手渡すシーン。結婚式の挨拶のシーン。
観ているときには忘れていたのですが、渡辺謙は昔、白血病と闘っていた時期があったんですよね。だからこその、説得力のある演技ということなのでしょうか。
今やハリウッド俳優の渡辺謙ですが、意外にもこれが映画初主演になるんだとか。
さらに、今日の産経新聞の特集記事によると、原作を読んだ彼が原作者に手紙を書いたことがきっかけで実現した映画化だったそうな。
もうこれは、謙さんによる、謙さんの為の映画なんですね。
とても重い題材を扱っているのですが、物語のテンポはよくとても観やすい作品です。妻役の樋口可南子の静かで暖かい演技も印象に残りますが、ラストが呆気なかったように思います。大滝秀治の「生きてりゃいいんだ!」には励まされる!

明日の記憶

明日の記憶

原作本です。