「武士の一分」

正月休みの内に、何か映画を・・・と思い、昨日観てきました。
盲目の下級武士(木村拓哉)が「武士の一分」をかけて、決闘を申し込む・・・というところまでは、番宣で知っている通りのストーリー。でも内容はわかっていても、下級武士の生活を丁寧にリアルに描いているので、興味深く観ることができました。
噂どおり、檀れいが好演してました。映像作品は初めて(?)という新鮮さもあったのでしょうが、昔の日本女性の控えめだけど芯の強さをたたえた美しさを、嫌味なく演じていました。
木村拓哉の盲目演技もリアルでした。「見えない目で見る」という場面に、色気が滲んでた・・ただ、彼は意外と線が細いというか、映画だと存在がちょっと弱い気がしたんですよね。いわゆる「大作」ではなくて、地味めなこの映画を選んだことは正解だったかも。
笹野高史の「徳平」がコミカルで映画を明るくしていて良かったな。涙、笑い、スリル、バランスの取れてる映画だったと思います。