「龍馬伝」侍、長次郎

先週の龍馬伝、また再放送で観ちゃった。思うところ色々あるお話でした。

饅頭屋長次郎が長州のために用立てた船。長次郎は亀山社中でも自由に使えるようにと動いていたけど、それを龍馬からも亀山社中の仲間からも否定されてしまう。「私利私欲」だと。

でも、現代の感覚からすると、長次郎の行動ってビジネスマンとして至極まともだと思う。亀山社中も会社組織であるならば、利益を出さなきゃやってられないわけで。

長次郎の、商人ならではのこういう感覚が武士には理解されなかったのかと可哀そうになる反面、今の時代では希有になってしまった「私利私欲」を排した精神が維新の原動力になったのかなとも思うし。

イギリスへの密航がばれそうになって、最期は武士にしか許されない「切腹」というかたちで命を絶った長次郎。ドラマでは自分で死を選んだことになってたけど、実際は亀山社中の仲間から切腹を迫られたみたい。

あの浮かない顔の肖像写真の彼の心中はどういうものだったのだろう・・