「孤高のメス」

お気に入りの吉沢悠君が出ている映画は観に行こう!と思いつつ「てぃだかんかん」は観に行けず、この映画も苦手の「医療もの」ということで、どうしようかな・・と思っていました。が、意を決して(笑)今日、観に行きました。

何が苦手って「血」が苦手、最初の方のシーンでかなりつらい所があったけど、内臓は正視してもなんとか大丈夫でした。。

お話は、堤真一演じる医師の当麻先生が、自分の名声のことなど一切考えず、ひたすら患者の命を助けることだけを考え、周りの医師や看護婦にもいい影響を与えていくというストーリー。

重要なテーマとして脳死した人からの臓器移植を取り上げています。この映画の舞台は20年程前なので、まだ法律的には脳死移植は禁止されていた時代。でも当麻先生は患者の命を助けるために周囲の反対を押し切り移植手術を行ってしまいます。

脳死」の判定の難しさや、脳死した本人の意思の確認など、問題は多かったはずですが、映画ではあっさり解決してましたね。もうちょっと当麻先生に葛藤があっても良かったのでは・・と思ってしまった。

医師役の吉沢君も思っていたより出番が少なくて、人物像も解りづらかったです。当麻先生が赴任する前と、赴任した後、海外研修に行く前と、帰ってきた後、の変化があまり感じられなかった。

全体的に予定調和という感じで、物足りない映画でした。

孤高のメス―外科医当麻鉄彦〈第1巻〉 (幻冬舎文庫)

孤高のメス―外科医当麻鉄彦〈第1巻〉 (幻冬舎文庫)

原作本。