昨日、初日に観に行ってしまいました。私が封切り初日に映画を観に行くって、ものすごく珍しいことで、それほど期待が高かったということです。
全編イタリアロケで、ローマや海辺の街アマルフィの、絵画のような風景がたっぷり堪能できます。かなり昔にローマを旅行した時のことを思い出し、また行きたい思いに駆られました。
主人公の外交官を演じた織田裕二も硬派な役柄で、ここ近年では一番のかっこよさ。イタリアの景色に負けない存在感でした。
この映画のみどころは、主にこの2つ。イタリアの絵画のような景色と、その中に佇む織田裕二。
正直、サスペンスとしては、イマイチだったかな。前半はテンポが良くなくて展開が遅い印象。織田裕二と天海祐希の2人のシーンが多すぎて単調。
で、天海祐希が母親役というのが、ピンとこず・・・それも、自分の意思で行動しているというより、他人に操作されているというところが天海らしくないっていうか。うーん、彼女の良さが出てなかったなあ。
あと、もうちょっと丁寧に描いて欲しかったです。説明不足で、よく理解できないところがありました。どうしてこういう行動をするに至ったかっていう動機の部分の説明が雑。あんまりセリフでくどくど説明しちゃうと2時間ドラマみたいになっちゃうけど。
佐藤浩市は、さすがベテランの演技で説得力がありましたけどね。
ちょっと文句が多くなっちゃったけど、それだけ私の期待が大きかったってことかな。
- 作者: 真保裕一
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