「クライマーズ・ハイ」

1985年8月に起きた御巣鷹山への日航機墜落事故を題材に、地元新聞記者たちの壮絶な1週間を描くフィクション。

フィクションとはいえ、実際に起こった事故を題材としているため、観ていて非常に胸に迫るものがありました。当時、奇跡的に助かった女の子と同い年だったこともあり、ニュースや新聞もよく見ていたから・・

その報道の裏側は、この映画のようだったのだろうな・・と思わせる緊迫感あふれるシーンの連続で、あっという間に最初の1時間が過ぎました。編集局で大勢の記者たちがバタバタする様子がリアルで、映画ならではのスケールの大きいシーンになっていました。

堤真一演じる悠木は、事故報道の全権デスクを任され、地方紙の意地を見せるべく孤軍奮闘します。もちろん社内には彼の味方もいるけれど、敵も多い。その人間関係がちょっと複雑で理解し辛かったのですが、彼が記者として妥協せず意志を貫こうとするところは本当にかっこよかった!

ただ、最後まで観終わってみると、大事故の起きた時の報道現場の壮絶を描いた作品かと思いきや、父と子の親子愛の話だったのかなと、テーマがわからなくなりました・・

横山秀夫の原作を読んでみるのもいいし、佐藤浩市が悠木を演じたテレビドラマ版を観てみるのもいいかもしれません。ドラマ版も評判いいらしいし。

佐山(堺雅人)と行動を共にしていた神沢を演じていた俳優、誰だろうと思って公式HPで調べたら、滝藤賢一さんという方で2006年の「無頼の女房」に出演されてた俳優さんでした!この舞台、観に行ってたんですよね〜 

思い出しましたよ!とぼけた演技で大いに笑わせてもらったんだ〜 かなり個性的な方なんで今後も楽しみですね。

原作本。横山さんは事故当時、上毛新聞社の記者で、実際に事故の取材をされていたということです。

[rakuten:book:11592246:detail]
浩市さんの悠木、観たい!!