「与謝野晶子の源氏物語」上

なんか最近、書店の店頭で「源氏物語」が目に付くなあと思ったら、今年は「千年紀」なんですね。「日本人なら一度は富士山に登っておきたい」というのと同じ感覚で「源氏物語」を読んでみる気に。

瀬戸内寂聴とか色んな方が訳されていますが、読みとおす自信がなかったので一番冊数が少ないのを選びました。与謝野晶子超訳バージョン全3冊。このバージョンが一番最初の現代語訳だそうです。

学生時代は古典に興味を持つことができず、苦手意識バリバリだったわけですが・・・こうして小説として読んでみると、面白いもんだなあと新たなる発見。

1000年前の日本人の生活も興味深いのですが、1000年経っても変わらないものもあるんだなあ、と。男はいつの時代も複数の女を求めるんだなあとか。そして、女はいつの時代も嫉妬に狂っている(苦笑)とか。

それにしたって、光源氏はあまりに多くの女性と関係を持ち過ぎだ。なんだか、把握するのが厳しくなってくる(笑)

いろんな説があるみたいだけど、きっとモデルになった人物はいるんだろうな。紫式部の、ある意味「宮廷暴露本」なんだろうか??

本当に興味は尽きません。高校時代、「源氏物語」の研究がしたいから国文科に行く!なんていってた級友の気持ちがわかったような気がしました。今更。