昨日の「映画の日」に鑑賞してきました。吉沢悠のスクリーン復帰作。が、正直いって「原爆もの」なのでちょっと暗い気持ちで映画館に。
「原爆もの」といっても原爆が落とされた当日の話ではなく、「原爆から13年後」を舞台とした「夕凪の街」と、「現代」が舞台の「桜の国」の2部構成になっています。
この2つの話が絶妙に繋がっていて感心させられました。「夕凪の街」だけだと、ちょっとありきたりで物足りない感じがしたんです。でも、「桜の国」の最後の最後で、ドラマの深さに触れ、堪えていた涙が・・・
「核兵器」の怖いところは、後の世代にまで連鎖してしまうところ。
吉沢君は「夕凪の街」の方で、打越という「古き良き時代のサラリーマン」を演じてましたが、中々いい感じでハマってました。ちょっと無骨で優しくて。昭和33年なんて生まれてもいないのに、打越の髪型見てたら懐かしさが込み上げてきて・・・なんでだ?・・私の子供の時の父親の髪型にそっくりだったんだ・・
そんな私の父には2人のお兄さんがいましたが、2人とも出征して2人とも戦死したそうです。母は子供の頃に住んでいた家を空襲で失いました。こう考えると戦争って、ほんの一世代前の出来事だったんだと気付かされます。
前から疑問に思っていたこと。以前、歴史の授業で「日本は侵略戦争をし、たくさんの人を殺し暴走した。その暴走を止める為に原爆は落とされた」と教わりました。それって、「だから原爆を落とされたのも仕方がない」ということなのでしょうか。
でも、納得いかなくて。アメリカはもっと責められるべきなのでは?勝てば官軍?
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2004/10/12
- メディア: コミック
- 購入: 60人 クリック: 1,350回
- この商品を含むブログ (1142件) を見る
原作本です。