久しぶりに、唯川恵の小説を読みました。
この小説は、直木賞を受賞した「肩ごしの恋人」と同じ時期に書かれたということです。(あとがき、より)
主人公は30代半ばの5人の女性。
5人の女性を繋ぐのは、秋生という「問題児」の男。後先考えず自由気ままに生きた彼の突然の死から、物語はスタートします。
文庫本の最初のページに、まるでシナリオのように登場人物紹介があって、その人間関係が非常に複雑だったので、読むのやめようかと思いました・・が、読んでみると、5人それぞれの物語がきちんと整理されていたので、頭がこんがらがることはなかったです。こんがらがりそうになったら、最初のページの登場人物紹介に戻って確認できたし。
それにしても、唯川恵はなぜ、こうも的確に女性の心の内を描けるのでしょうか。
あとがきにもありましたが、ドラマ化すべき作品かもしれません。しかし、30代半ば過ぎの女優っていうと誰だ?佑美は木村多江で決まりだと思うけど。
- 作者: 唯川恵
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/09/20
- メディア: 文庫
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