「今夜、誰のとなりで眠る」読了

久しぶりに、唯川恵の小説を読みました。
この小説は、直木賞を受賞した「肩ごしの恋人」と同じ時期に書かれたということです。(あとがき、より)
主人公は30代半ばの5人の女性。

  • 一人暮らしのフリーデザイナーの真衣子。
  • パラサイトシングルの会社員、協子。
  • 一般的なサラリーマン家庭の主婦、じゅん子。
  • バツイチで子持ちだけど、シロガネーゼの七恵。
  • ちょっとワケありの家出人、佑美。

5人の女性を繋ぐのは、秋生という「問題児」の男。後先考えず自由気ままに生きた彼の突然の死から、物語はスタートします。

文庫本の最初のページに、まるでシナリオのように登場人物紹介があって、その人間関係が非常に複雑だったので、読むのやめようかと思いました・・が、読んでみると、5人それぞれの物語がきちんと整理されていたので、頭がこんがらがることはなかったです。こんがらがりそうになったら、最初のページの登場人物紹介に戻って確認できたし。

それにしても、唯川恵はなぜ、こうも的確に女性の心の内を描けるのでしょうか。

あとがきにもありましたが、ドラマ化すべき作品かもしれません。しかし、30代半ば過ぎの女優っていうと誰だ?佑美は木村多江で決まりだと思うけど。

今夜 誰のとなりで眠る (集英社文庫)

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