「ゆれる」

関東地方、梅雨明け。本格的な夏到来のようです。ブログに「SUMMER EYES」なんて名前を付けておきながら、暑いのが苦手なので夏はあまり好きじゃない。そんな私にとっても、待ちに待った梅雨明けです。
昨日、オダギリジョー主演の映画「ゆれる」を見て来ました。土曜といっても午前中だし、地味な映画だから空いてるかなあ・・と思ったら、次の回も、次の次の回も「立ち見」だと。

小さい映画館だったからすぐに満席になってしまうのでしょうが、ネット上でも評価されてるのが影響しているのでしょうか。そんな私も同じ穴のムジナですが・・・結局、次の次の次の回を座って見ました。

「ゆれる」は確かに地味で大作ではないけれど、見ごたえのある面白い映画でした。東京でカメラマンとして活躍する弟(オダギリジョー)と故郷で家業を継ぐ兄(香川照之)は全くタイプの異なる兄弟。仲が悪いわけではなく、むしろ表明上は仲が良いように見えるけれど、心の中にはまた別の感情があるよう。それが幼馴染の女性の事故死(殺人?)をきっかけに、徐々に表面化して・・・
わかりやすい映画ではありません。ストーリーがではなく、2人が何を考えているかということがです。観客に考えさせる映画です。とにかく、オダギリジョー香川照之の演技が深く、一瞬たりとも目が離せません。特に香川照之の演技のうまさは何なんでしょうね。
もしかすると上級者向けの映画なのかもしれませんが、監督の西川美和はまだ32歳!自分と同年代だということに、びっくり。