森山良子「30年を2時間半で」

「キンスマ夏休みスペシャル」は森山良子の一人ライブでした。
いくつか歌った曲の中で、「!」と思ったのが「30年を2時間半で」です。歌のはずが、いきなり語りから始まって。延々それが続きサビの部分はちゃんとメロディーがある訳です。でもその語りの部分が「朗読」というのじゃなくて、会話調の「芝居」になってるんだよね。
その巧みさに感心しちゃった。なんてことない女と男のストーリーなのに、どうなるんだろうと人を惹きつける。クスッとさせるし、ほろっとさせる。
「歌手」として一流であるのは、もちろん、もっと広い意味で「表現者」として一流なんだなあと、今さらながらに思いました。