「万引き家族」

ちょうど一週間くらい前に鑑賞した映画。いろいろ思うところがありましたけど、何をどう言っていいのかわからなくて、ここまで放置していました。

胸に突き刺さる映画です。映画で描かれている「家族」はニセモノの家族かもしれない。では、ただ血がつながっていれば無条件に「本当の家族」と言えるのか・・

リリー・フランキー演じる“お父さん”は小学生くらいの“息子”に万引きを教示し、生計の一部を担っている。そんな“仕事帰り”、親に虐待されているらしい小さい女の子を見かねて家に連れて帰る。捜索願も出さない親の元には帰さず、そのままその家の子として暮らし始める・・

この後も色々なことが起こるのですが、この「家族」の人たちが犯罪者であることは間違いないです。現実にこんなことが起こったらマスコミや世論は面白おかしく叩くだろうし、私も非難するかもしれない。

ただ、物事には二面性があり親に虐待されていた女の子にとっては、あの家族と過ごした日々は安らかで幸せだったし、彼女にとっては大切な家族だったんだろうと思う。

あのニセモノ家族の生活には切ないくらい「子供」に対する「愛」が溢れていたんですよね。特に安藤サクラ演じる”お母さん”の母性には泣かされました。素晴らしい女優さんです。

実の親の元に帰された女の子が果たして今後どういう人生を歩むことになるのか。最後のシーンの意味をずっと考えています。

万引き家族「オリジナル・サウンドトラック」

万引き家族「オリジナル・サウンドトラック」