「敦煌」

先週の中川安奈さんの若すぎる死去にびっくりし、彼女がヒロインとして出演した「敦煌」をレンタル、鑑賞して追悼しました。1988年に公開された作品です。

原作本も読み、劇場で鑑賞した記憶もある作品です。観ているうちに段々と記憶が蘇ってきました。

砂漠を旅することの過酷さ、戦争の残酷さ、そんな中で育まれていく友情、そして1人の美しい女性に狂わされていく男たち・・壮大なスケールの中に人間ドラマもきっちり描かれていて、あらためてすごい映画だったんだなと釘付けになりました。

主役の青年を演じた佐藤浩市が若い!まだ青臭さが残る雰囲気。その青年が恋してしまう敗者側の王女を中川安奈が演じています。

本当にため息が出るくらい美しい。それもエキゾチックな美人。そして美しいなかにも芯の強さを感じさせる。「悲劇の王女」という役柄がまさにぴったりで、強烈な印象を残しました。

近年は舞台を中心に活動されていたとのことで、「ジュリアス・シーザー」のチラシに顔写真が載っていたことを思い出しました。そういえば、そのお写真がこころなしか痩せていたような。

美人薄命。一度、舞台を観てみたかったです。


敦煌 [DVD]

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