- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/07/26
- メディア: 単行本
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少し前に井上真央主演の映画化で話題になりました。
ネットで。週刊誌で。殺人事件の容疑者にされた1人の女性。周囲の人たちの証言をつなぎ合わせて書かれた記事は嘘ではないけれど、本当に「真実」に迫った内容なのか?
その記事を読んだ本人ですら「果たしてこれが、城野美姫という人間なのだろうか」と自分のことがわからなくなる。
自分が思っている自分と、他人が思っている自分が大きく違っていることって実際あるし。そこになんらかの「意図」が加わったら・・
衝撃の結末は、なるほどの一言。
湊かなえの作品って説得力があって、妙にリアルなんだよね。
なんかの拍子に自分がこの城野美姫さんのように公の場で丸裸にされるようなことになったら、本当に怖いな・・とゾッとしました。
そのゾッとする感じが暑い夏にぴったりの1冊でした。