「風の歌を聴け」

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

村上春樹好きの方に貸していただきました。

ある大学生の男の子のひと夏のお話。特にこれといった大きな出来事が起こるわけでもなく(過去に衝撃的なことがあったけど)、ストーリーを追うというより文章の雰囲気を味わうという感じの小説かな。

登場人物がものすごく印象的に描かれています。「鼠」と呼ばれている友人だったり、指が4本しかない女の子だったり。「海辺のカフカ」に出てきたナカタさんの強烈な個性にはかなわないけど。

読んでから知ったのだけど、この「風の歌を聴け」が彼の処女作だったんだね。そういや、若いというか青い感じがする。エンタメ性はほとんどない(笑)