「あの空をおぼえてる」試写会

昨日、新橋のヤクルトホールで開かれた試写会に行ってきました。

突然の事故で幼い娘を亡くした家族の再生の物語。悲しみに暮れる両親を励まそうと、明るかった妹のマネをして歌を歌ったり、おちゃらけたりする、お兄ちゃん。それが、かえって両親に娘を思い起こさせてしまうことになるのに。

とにかく、このお兄ちゃん(広田亮平)の健気さには泣けました。特に、幽霊がでるという噂のある暗いトンネルに入っていくシーン。怖がりだった彼が、妹会いたさに怖がらずに進んでいくところが・・妹を失った悲しみと同時に彼自身の成長を感じることができて一番好きなシーンです。

お父さん役の竹野内豊も、お母さん役の水野美紀も良かったですよ。ただ、やっぱり広田亮平君!この映画は彼の映画になっちゃったね。

監督は冨樫森。彼の映画を観るのは「星に願いを。」に続き2作目ですが、やっぱり感情描写がうまい。セリフのないシーンでも「絵」で泣けちゃったりする。この作品では、死んだ女の子の回想シーンを効果的に盛り込んで、彼女の「死」を受け入れられない家族の悲しみを表していたと思います。

主題歌は平井堅が担当。「いつか離れる日が来ても」。映画のエンディングで流れてくると、アルバムの中の一曲として聴くのとは、また違ってしみじみ聴けました。曲の途中で席を立つ人が多かったのは残念だったな。PVでは宮沢りえと共演しているとのこと。堅ちゃん、良かったね(笑)