「犬と私の10の約束」

「久しぶりに、いい映画を観たわ。あなたも絶対に観に行きなさい!!」という母の半ば強引な(?)薦めで、昨日、観に行きました。

作者不詳の詩「犬の十戒」を題材にした映画。1人の少女と1匹の犬の10年間の物語。中学生だった女の子が、どんどん成長して立派な社会人になる間に、子犬だった「ソックス」は、人間の数倍の早さで年を取り、よぼよぼの「老犬」に。人間が犬との生活を選択するとき、どうしても覚悟しなきゃいけないのは、この寿命の違いです。

映画としては、様々な出来事があまりに断片的に描かれていて説明不足だったし、思っていたほど泣けませんでした。

母が号泣したというのは、以前飼っていた犬の事を思い出したから。この映画とは違い、母と私の目の前で断末魔の叫び声をあげて激しく死んでいった飼い犬の事が、彼女のトラウマになってるみたいで・・

でも、私はどんな形であれ、彼(オス犬だった)の最期を看取れて良かったと、ずっと思っていたんです。

だから「犬の十戒」の10個目「私が死ぬとき、お願いです。そばにいてください。・・」映画チラシに載ってたこの部分を読むだけで涙しました。残念ながら、それ以上の涙は流れなかったかな、この映画を観て。ソックス可愛かったけど。

犬と私の10の約束

犬と私の10の約束

原作本。作者の川口晴という名に見覚えがあるなと思ったら、私の愛してる映画「星に願いを。」のノベライズを書かれた方でした!このノベライズが、実に雰囲気出てて、映画と共にお気に入り。
そういえば、舞台が函館だったり、病院が出てきたり、重要な小道具で楽器が出てきたりと、両作品には共通点も多いですね。

星に願いを。 (竹書房文庫)

星に願いを。 (竹書房文庫)

星に願いを。」のノベライズ。