東野圭吾原作「秘密」2

GWが始まった頃に購入した「秘密」ですが、GW後読み始めて半分くらい読み終わりました。
交通事故で脳にダメージを受けた娘の体に、同じ事故で命を落としたはずの妻の意識が憑依してしまったという話で、何年か前に広末涼子出演で映画化されました。
東野作品を読むのはこれで4作目ですが、脳移植で人格が変わっちゃったり、別の人間に意識が乗り移っちゃったり・・・というテーマが多いですね。実際には絶対ありえないような話なのですが彼の文章って妙にリアリティがあって、ウソくさくない。文章力、表現力の凄さなのでしょうか。
「変身」が悲壮感漂う、読んでても辛い作品だったのに対し、「秘密」はユーモアも感じられて楽しく読んでいます。が、やはり先には主人公(平ちゃん)と妻(直子)の「別れ」が待っているような予感はします。どういう形だかはわかりませんが・・
ユーモア溢れる中にも、ちょっとづつ切ない場面が挿入されている。この匙加減が絶妙!
後半、どういう展開になるのかわかりませんが、しばし平ちゃん夫婦を見守っていこうと思います。