「イキガミ」

今日のレディースデーは「イキガミ」を鑑賞。

イキガミ」とは戦時中の「赤紙」を連想させる・・・要するに、国から自分宛にコレが届くと国家のために命を捧げなくてはならない=死亡宣告ということ。

命の大切さを国民にわからせ、社会の生産性を向上させるために1000人に1人、無作為に若者に死んでもらう制度。この制度に反対すると「思想犯」として逮捕されてしまう。

なんか背筋がスーッと寒くなる設定だよね。実際、昔の日本はこんな感じだったのかも。確かに戦争中は自分がいつ死ぬかもわかんないから、みんな生きている間は必死に懸命に生きていたのかもしれない。

今の日本は平和ボケで命の大切さも実感しにくい時代になっている。自殺者は増える一方だし、簡単に人を殺す事件も毎日のようにニュースになっている。

だからこそ、もっと生きることの意味を考えようよ!ということなんだろうけど。あまりにシニカルな設定なのでちょっと評価が難しいな。

結局、イキガミ配達人(松田翔太)は、この仕事を通して何を学び、どう変わったのだろう。命の大切さをわかりながらも、この理不尽な制度に対し結局は無力で傍観者で、誰かが時代を変えてくれるのを待ってるだけなのかなあ?

松田翔太の演技、以前からセリフは上手じゃないなあ・・と思ってたんだけど、今回も棒読み風で、逆に慇懃無礼なお役所の人って雰囲気はよく出ていたけど。

一番光ってたのは、金井勇太の演技。「夕凪の街 桜の国」の時は出番も少なくて印象が薄かったけど、今回は泣かせてくれました。もう、ボロ泣き!あの歌うシーンが私の中でこの映画のピークでした。。

みちしるべ

みちしるべ

そうそう、歌ってたのはこの歌!