「薬指の標本」

博士の愛した数式」の小川洋子の短編。
ちょっと薄気味悪い話でした。
主人公が弟子丸氏に惹かれていく過程がよくわからなかったし。
「なぜその人なのか他人には理解できない」「後戻りできないとわかってても突き進んでしまう」・・「恋愛」ってそういうものだということを、言いたいのかな。
人間の体はいつか必ず消滅するけど、「標本」にしてもらえれば「永遠」に存在できるということかもしれないし。

新潮文庫版に一緒に収録されている短編「六角形の小部屋」に出てくる「語り小部屋」。
ブログって「語り小部屋」のようなもの?

薬指の標本 (新潮文庫)

薬指の標本 (新潮文庫)